電子カルテを導入する目的は一つだけではない。その中で「地域医療の為」とか「医学の進歩の為」であると言えるのは患者の視点が中心だ。ドクターの視点ではチーム医療であったり、ドクター自身の生産性向上であったりする。市場は混沌としているが、電子化の方向に向かっているのは間違いない。標準化を推進している日医のORCAプロジェクトでは20社以上の会社が日医標準レセプトソフトと接続可能な様々な電子カルテを提供している。これは他のメーカでは考えられない状況だ。
2009年で診療所の10パーセントに電子カルテが導入されているそうだ。大きな病院に導入されている場合が多く、中小の病院では中々厳しいらしい。その中で日レセが導入されているのはどれくらいだろうか?日レセは病院にも対応しており、オープンソースなのでもっと導入されるべきだと思うのであるが難しいようだ。
現場の医師にとっては患者の視点よりも自分の医業の生産性を上げる事が最優先というのが実情なのだ。「電子カルテの導入で患者様を待たせる時間を少なく出来る」というのは「事務作業を軽減出来る」という理由よりも大きく取り扱われる。しかし、パッケージソフトとオープンソースの違いを明確に訴えていく事は重要である。それが何よりもオルカプロジェクトの強みであるからなのだ