「社会保障カード」構想について Wikipediaより
政府は2011年度からの「医療受給者証や国民健康保険証、介護保険証、年金手帳などを統合した「社会保障カード」の導入」を政策目標として掲げている[1]。2011年度からの理由として、社会保険庁のオンラインシステムの刷新が終了するのが2010年度だからというのが一つである。具体的にはICチップが組み込まれたカードを全国民に配布し、カードの読み取り装置があれば自宅のパソコンで自分の保険料納付記録などを確認できるようにするものである。
希望者には顔写真も入れ、身分証明書としても利用できるようにするアイディアもある。これは、もともと厚生労働省が2012年度の導入を目指していた「健康ITカード(仮称)」を発展させたものである。このカードには医療機関での診療情報(診療報酬明細書、いわゆるレセプト)を入れる構想だったがこれに年金や介護に関する情報も取り込み、社会保障カード化するのである。
焦点だった年金、医療、介護の各制度にまたがる統一的な社会保障番号の創設はせず個人情報の一元的管理によるプライバシー侵害や情報漏れを防ぐため、年金、医療、介護の情報を集約化せず中継データベースにアクセスしそこから年金など個別のデータベースに接続して情報を得る仕組みとした。また重複投資を避けるために住民基本台帳カードとの一体化も検討されている
ORCAプロジェクトでは当然の事として、医療機関における日医標準レセプトソフトの受付機能で保険証の確認機能等の追加を考えているらしい。これは他のレセコンにはないネットワーク端末としての位置づけを強化する機能になるに違いない。