現在、日レセhurdy4.5を使っていて、これをlucid4.6にしようとする場合にアップグレードが良いか?それともクリーンインストールが良いかという問題がある。「どっちにしましょうか?」「どっちが良いですか?」と聞かれたら、大抵の人はクリーンインストールと答える。その方が問題なくて素早く作業を終えるからだ。だいたいにおいて質問の内容からして初心者ですという内容だからだ。

しかし、そのクリーンインストールが良いと答えた人が自分が扱っているシステムではアップグレードを行うのだ。いくつものシステムを扱っていれば尚更である。自信があるからで、色々な問題が発生しても自己解決出来ると当然のように思っている。そして、アップグレードしたシステムはアップグレードした後も何の問題もなく動作し続けるのである。

インストールそのものにかかる時間はアップグレードの方が時間はかかる場合が多い。ただし、クリーンインストールするとインストールする時間は短くても以前のシステムではあるのが当然としていた機能が欠落してしまったりというような事が後から発生したりするのである。だからプロだったら当然「アップグレードでしょう」という事になるがハードウェア自体を入れ替えなければならない場合や最大のパッケージを取得し直したい場合などはクリーンインストールという事になる。

かつて、Debianは一度OSをインストールしたら二度とOSをインストールする必要のないシステムだという事を聞いた事があった。これはまさにハードを入れ替えるまではアップグレードし続けるのがDebianという事であり、そのシステムの特にパッケージシステムの素晴らしさを表現した言葉であった。UbuntuはDebianから派生したディストリビューションなので同じ事が言えるのであろう。

とは言いつつも何が起こるかが分からないのがシステムでアップグレードの作業をしていて袋小路に陥り、結局はクリーンインストールになってしまったという場合もあるようなのだ。へたをすれば「人柱」になってしまう事もあるかもしれない。そういう意味では安全安心なのはクリーンインストールという事も言えそうだ。あなたはどちらを選びますか?

日レセの公式文書ではhurdy4.5からhurdy4.6についてとlucid4.5からlucid4.6についてのアップグレードについては書いてあるが、hurdyからlucidへの日レセのアップグレードについては触れられていない。基本はクリーンインストールだ。hurdyからlucidについては勿論、出来ないはずはなく

https://wiki.ubuntulinux.jp/UbuntuTips/Install/UpgradeLucid

https://skysh.kyo2.jp/c6678.htmlでスカイ・エス・エッチ様が手順を公開されているが日レセの削除が手順に入っていて、やはり日レセ自体についてはクリーンインストールの扱いのようだ。単純なaptラインの修正だけでは上手く行かないのだから当然と言えば当然なのであろう。