オンライン資格確認とは？
オンライン資格確認は、保険証利用登録済みのマイナンバーカードや健康保険証の記号番号等を使用して、最新の医療資格情報をオンラインで即座に確認するシステムです。これにより、患者の正確な医療情報を把握し、安心・安全な医療を提供することが可能になります。
しかし、この事よりも重要な事はこのシステムの導入を出発点として、国が大規模な日本全体の医療情報システムの改革を実現しようとしている事です。今まで医療機関の中でしか実現していなかったシステム化やネットワーク化が日本全体で大きく動き出しているという事です。
導入のメリット
迅速な資格確認
患者の資格情報をリアルタイムで確認できます。
医療の質向上
正確な情報に基づく診療が可能になります。
事務作業の効率化
保険証の確認作業が簡略化され、業務効率が向上します。
トラブル回避
健康保険の資格確認に関するトラブルを未然に防ぎます。
義務化について
2023年4月から、全ての保険医療機関・薬局に対してオンライン資格確認の導入が原則として義務付けられています。
未導入の場合、診療規則違反となり地方厚生（支）局からの行政指導が行われる可能性があります。
導入方法
第一段階：オンライン資格確認端末と顔認証付きカードリーダーの導入
システム構築
既存の電子カルテやレセコンそしてオンライン請求システムと連携させ、オンライン資格確認システムを構築します。
トレーニング
システム利用に必要なトレーニングをスタッフに提供します。
サポート
導入後のサポート体制を整備し、トラブルシューティングやシステムアップデートを行います。
第二段階：医療扶助システムの導入
社会保険事務所の対応で遅れている場合もあります。
第三段階：オンライン診療システム／訪問診療システムの導入
オンライン資格確認の本領発揮するところではないかと考える。患者様宅でオンライン資格確認が出来るようになります。顔認証ではないのでマイナンバーカードのパスワードが必要となります。
第四段階：電子処方箋システムの導入
現時点ではシステム導入に時間を要している部分です。日医標準レセプトソフトでは電子カルテを導入していなくても使用する事が可能ですが、電子カルテを使ってでの電子処方箋が推奨されています。
トラブル時の対応
【マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合の資格確認方法】
患者自身のスマートフォンでマイナポータルの資格情報画面（マイナポータルからダウンロードしたPDFファイルを含む。）を提示していただく。
或いは、保険証を提示いただき、資格情報を確認する
上記の方法で確認できない場合、過去の受診で必要な情報を把握していれば、患者に口頭確認を行う
過去の受診からも確認できない場合には、患者に被保険者資格申立書を記入していただく
【マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合のレセプト請求方法】
可能な方法を選択して、レセプト請求を行う
⑴ 患者からの聞き取りや過去の受診歴等から確認できた「現在」の被保険者番号等を入力して請求
⑵ オンライン資格確認における「資格（無効）」画面や過去の受診歴等から確認できた「過去」の被保険者番号等を入力し、喪失した「旧資格情報」で請求
⑶ 資格情報なしの場合には、被保険者資格申立書に記入された患者の住所・連絡先等を摘要欄に記載の上、被保険者番号等は不詳として「７」を必要な桁数分入力し、「不詳レセプト」として請求
お問い合わせ
オンライン資格確認システムの詳細や導入に関するご質問は、当社までお気軽にお問い合わせください。
