既存端末はWindowsでもMacでもLinuxでも良く、今回の場合は既存4台のWindowsパソコンがあり他の会計システム等で使っていてそのまま使いたいというケースであった。既存レセコンを撤去しても場所が狭く新しい端末を置く場所がない。出来れば既存端末で日レセの入力が出来ないかというご要望であった。
そこで提案したのがv-clientノート1台プリンタ1台の最小構成でのクラウドORCA導入である。この医院様ではオンライン請求を行うのでノートは基本オンライン請求の時のみ使用する事として独自端末4台からのローカルクライアント接続とした。この医院様で使われていたレセコンはORCAではなく他のメーカーであったので半年分のレセ電からデータ移行を行った。ORCAを使うのは初めてであったので4回にわたってオンライン研修を行った。クラウドORCA最小構成(講習費含む)+レセ電半年分からのコンバート+オンライン請求設定のトータルで初期導入費用は税抜きで619000円となった。月額費用はオンライン請求の費用を入れて税抜きで20500円である。
<導入機材>
基本のv-client1台はHP mt40 Mobile Thin Client専用端末(ノート)でプリンタはリコーのSP4310が導入される。同時にSecureBrickと呼ばれるVPN接続装置も2枚のICカードと同時に納入された。インターネットその他の環境はそののままとした。
<解説>
v-client1台とプリンタ1台及びSecureBrick1台はこの「クラウドORCA2」の最小パッケージ商品となっている。独自端末からのORCA接続設定は5端末でデータ取込及びレセ電データからのDo取込は6カ月の半年分となっている。クラウドORCAを導入するとオンライン請求は導入したv-client端末(今回の場合はノート)で可能になる。
<注意>
独自端末(医院で購入したもの)を使用する場合の端末のセキュリティや日レセを動かす為にJavaの環境を使用するが、その為のバージョンアップなどは最小構成で導入したノートのv-client端末と違ってクラウドを提供するサイバーリンクスの方ではサポート外になる事に注意が必要である。そこにシステムサポートを行う人間が必要になるという事である。