【サーバの本来あるべき姿】サーバは通常のパソコンよりも信頼性を上げる為のタフな構造が施されているが、それでも本来サーバ室にあって様々な安全対策がなされる必要がある。二重三重にした電源管理やコンピュータに最適な温度や空調の管理さらには地震や様々な災害に対する対応が求められるのである。しかし、現実には多くのサーバは無造作に人と同居している場合が多く、良くて定電源装置を装備しているくらいである。その為に東日本大震災では多くの貴重なデータが失われた。そこで登場するのがクラウドである。
【日医の標準構成】このようなサーバ自体の劣悪な環境や安いハードを使って構築するシステムの信頼性を少しでも上げる為に日医標準レセプトソフトを動作させる環境は「最小構成」と「標準構成」がある。「最小構成」とはサーバ1台で運用する形態で、「標準構成」とは名前が示すように日医総研が推奨するシステム構成でサーバ2台で運用する2重化システムである。
これは、あくまでハードの故障を担保する仕組みであって「標準構成」にすると、それぞれのサーバのデータベースが同時に更新されるのでいずれかのサーバがダウンする事があっても業務がストップすることはないのである。
ただサーバ2台導入しなければならない事と運用が面倒な事さらには故障が発生する事の頻度の問題から「最小構成」で済ませているケースは結構多いようにも思われる。ただ、本当に故障が発生した場合はバックアップがとられていても実際の業務では大変な問題になる。
【クラウド】このような状況を打開するには、やはり仮想化の技術を用いて提供されるクラウドに最終的には行き着く。従って、日医ITも最終的にはクラウドになって、オンプレミス型は姿を消す運命にある。まず故障する事のないクラウドシステムは専用の施設でサーバが運用され大災害が発生してもデータやシステムが失われれる事がないような構造になっているからである。今までクラウドが普及しなかった大きな理由は費用が高くて使えないという問題があった。また回線速度というレスポンスが問題とされる事もあった。
しかし、最近のクラウドはインフラと技術の進歩で費用的な問題や回線速度の問題はクリアされていて、ただ問題はインターネットが接続されていないと使えないという問題だけがあってサイバーリンクスのクラウドORCAでも2回線を準備するという対策がされていた。
【提案】弊社では単にクラウド版のORCAのみならずオンプレ版とクラウド版が共存する形態も提案します。是非ご相談いただければと思います。
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